〜犬猿の仲な二人に15の質問〜
【とある人気俳優とアーティストへのインタビュー】










「というワケで、タイトル通り何故か仲が悪いお二人に登場していただきま〜〜す!
 皆さんご存知のこの方!芸能界一いい男、ナンバーワン俳優・敦賀蓮さんと
 今や不敗伝説で話題騒然の、ヴィジュアル系アーティスト・不破尚さんです!」




(って、何で私が寄りにもよって二人が揃う時に司会なんてしなくちゃならないのよ!?
 つまり、これってイジメ?新手のイジメ?イビリプレイ!?)





「お疲れ様、最上……じゃなかった、京子ちゃん」
「お疲れ様です、敦賀さん。あ、本名でも構いませんよ?」
「そう?ならそうしようかな。それじゃ最上さん」
「何ですか?」



(え?な、なな、なんでそんなにじっと見てるの?わ、私また何か粗相でも……)



「可愛いね」
「は?」
「その服よく似合っているよ」
「え?」



(そ、そういえば今日は気合入れて質問してこいって社長が選んだワンピース……)



「そういう爽やかな色も似合うね。髪型もいつもより落ち着いていて綺麗だし。けど……」
「け、けど……?」
「肩が丸出しなのは頂けないかな?」
「は?肩?」



(キャミソール型のワンピースだからコレ位当たり前だと思うけど……)



「というワケでコレを着ててね?」
「え?って、これは敦賀さんのジャケット……」
「いいから着てて」
「でも……」
「この部屋、大分冷えてるし……女のコが身体を冷やすのは良くないよ」



(〜〜〜〜〜、や、やっぱり敦賀さんは紳士なのねっ)



「………………つーか」
「ありがとうございます!優しいですね、敦賀さん!」
「おいっ」
「いや、そんなことないよ」
「………………いい加減気づけよ!」



「いや、でもちょっと寒いなとは思っていたんで」
「………………だからオマエら」
「まぁちょっと大きいけど我慢してね?」
「はい!」



だぁああああああ〜〜〜〜〜〜っ!!いい加減にしやがれっ!いつまで俺を無視する気だ!!?」



「あ……」



「ったく、ようやく気づきやがったのか!」
「何で君が(アンタが)ここに?」



「妙なところでハモってんじゃねえぇええええええ!!大体今紹介したところだろっ!?何が“何でここに?”だっつーのっ!!」



「やぁ、不破君。しばらくぶりだね」
「そうデスね」



「今日はどうも あ り が と う ご ざ い ま す 」
「キョーコ!てめぇっ、もうちっとにこやかに礼が言えないのか!?」
「あら、不破っちったらいつもと全然違うぅうう〜〜〜そんなんじゃ、ファンが泣いちゃうわよ」
「くそっ、てめっ……いや、……どうもコンニチハ、キョーコサン」



「では、早速質問タイムに入りま〜〜〜すっ!」
「つーか、今てめえ俺の挨拶を無視ったろ?」
「あら、何のこと?」
「それより、お前何着てんだよっ!それは 敦 賀 サ ン の衣装だろ?でか過ぎのダボダボじゃねえかっ!」
「当たり前でしょ!何よ、敦賀さんはアンタと違って優しいのよ!(偶に似非だけど、基本は)紳士なのよ!ほっておいてよ!」



「はいはい。二人ともそれ以上は収集がつかなくなるから、そこまでにしておきなさい」
「は、はい!」
「あ?つーか、何で俺がアンタの……」
「仕事なんだから、わかるよね?



(キュラキュラスマイル……光が何故か私にまで突き刺さっている……こ、こわぁい〜〜〜〜)



「くっ……わ、分かった」



(流石のバカでも何かを感じたようね。はぁ〜〜命拾いしたわ。今日は気をつけないと……)



「では、早速はじめま〜〜〜すっ!!!」











1.まずはかんたんに自己紹介



「というワケで、とりあえずカンタンに自己紹介をしていただけますか?お願いします!」



「敦賀蓮です。俳優です」
「不破尚。歌手だ。って、なんでまたアンタと……」



「不破尚?本名は、不破松……うぐぅっ〜〜〜〜っ!!」
「おいっコラ!余計なコト言うんじゃねえよっ!」



「はいはい。ほら彼女から離れて。それに、またってどういう意味?」

「べ、別に」



(敦賀さん……笑顔が怖いですって!っていうか、とりあえず腕を放して〜〜〜〜っ!み、密着しすぎっ!!)







2.出会った時の印象は?



「出会った時の印象について……って、そういえばお二人はどこで会ったんです?」



「え?出会った時?」
「おい、まさか覚えてないとか言うんじゃないデスよね?」



「あー……いつだっけ?」
「くっ」



「冗談だよ。君が灰皿を蹴っ飛ばした時だっけね」
「蹴っ飛ばしたんじゃなくて、俺様の長い脚に引っかかったんだよ」



「足?……あぁ、そうだね。不破君、足長いもんね」

「ま、まぁな」



「でも、敦賀さんの方がずっと足長いけど?」
「キョーコォォオオオ!てめえ、いらんこと言うなぁああああ!!」







3.出会ってからどれくらいの付き合いになりますか?



「付き合いって……別にお二人に付き合いはないですよね?」



「うん。ないね」
「あぁ、これっぽっちもな」



「では相手の存在を知ったのは、どのくらい前でしょうか?」



「2年?いや、アンタ……じゃねえ、敦賀サンのことはもっと前から知ってましたよ。4、5年くらい前か?」
「へぇ〜〜〜、アンタ知ってたんだ?てっきりアンタが芸能界に入ってからだと思ってたわ」
「つーか、キョーコお前こそ知ってたんかよ?芸能人に興味なんかなかっただろ?」
「確かに興味なかったけど、流石に名前と顔は……ほぼ毎日テレビに映ってたんだから」



「俺はもっと前だけどね」

「は?もっと前って何だよ?4、5年前は俺はデビューもしてねえし、まだ京都にいたんだぞ?東京だろ?アンタ」
「東京に来たのはそれより少し前からだけど、知ってたよ」



「え?敦賀さん!私、そんな話初耳ですよ!何で知ってたんです?」
「それは秘密。俺のトップシークレットだからね」



「あれか?俺がまだインディーズだったころのライブを見たとか?」
「いや、違う」



(うわっ、敦賀さん。そんなばっさり否定しなくても……しかも似非笑顔だし……)



「何だよ。勿体つけるようなことか?」
「君にはないの?トップシークレットとか?」
「え゛……」



「ありますよ〜〜〜!ありまくりますよ!コイツにはそれこそ山のように!一番は当然、不破松…」
うぁああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!分かったっ!もう聞かねえよっ!!だからお前もしゃべんなっ!!!」







4.相手と分かり合えない一番のポイントは?



「分かり合えないなって思うところは何処でしょう?では、不破君からどうぞ」
「有りまくりすぎるんだが、あえて言うならその日本人離れした言動。本音はそれ以外も全部」
「日本人離れって……俺何かおかしい?」
「おかしいだろう?おかしすぎるだろう?アンタは気障すぎる!言葉も態度も!」
「気障ってどこが?」



(相変わらずの天然発言……ダメよ、ショータロー。このヒトの紳士的な言動は全部天然なんだから)



「それじゃ、お次は敦賀さん。どうですか?」
「そうだねぇ……。平気で女のコに酷いことが言える、有り得ないくらいに無神経で短絡的なところかな」
「おいっ、言ってくれるじゃねえか!」
「だって、本当のことだろう?」



(うっ…………ふ、再びの紳士スマイルっ)








5.では、相手の嫌いなところは?



「直球質問ですが、と、とりあえず聞いてみましょう……」



(既に空気がヤバイ色を〜〜〜〜それに、敦賀さんの周りだけ、異常に明るくてかえって怖いぃいいいいいっ)



「キライなところだと?全部だ!全部!」
「ふぅん、そうなんだ。それは良かったよ」



(い、いやぁああああああ〜〜〜〜〜〜キュラキュラが増したわぁあああああ!!!)



「あ?どういう意味でぃ」
「君にひとつでも好かれているところがあったなら、それこそどうしたらいいか分からないだろう?
 俺を嫌いでいてくれて、むしろ感謝したいくらいだ」




(か、完全に嫌味っ!!!超とっびきりの極上笑顔で嫌味を言った〜〜〜〜〜っ!!!)



「俺はアンタのそーゆーところが大嫌いなんだぁあああああ!!!」
「そう?俺は君のそういう(単純な)ところは面白いなって思うよ」



(今、背景に“単純”って書いてあったような気が……)







6.強いていうなら好きなところは?



「……だ、そうですが。お二人とも、私の話聞いてます?」



あぁっ!?俺は今それどころじゃねぇんだよっ!!つーか好きなところなんてあるわきゃねぇだろっ!!
 こんな嫌味ばっか垂れる似非紳士野郎なんかっ!!」

「似非って……君も本当に(単純で)面白いよねぇ。自分に素直というか、(変なところだけは)真っ直ぐと言うか……
 俺は、そういうところは好きかもね。……………………多分、だけど」




(今の微妙な間は何っ!!?
 絶対面白いとしか思ってないわ!また背景に“単純”とか“変なところだけは”とか心の声が映ってたし!)







7.仕方がないから認めてやってもいい、というところは?



「お互いに認めてもいいと思うところをお答えください!」



「だから、そんなモンはねぇよっ!!認めたくねぇところならあるけどな。それこそバカみたいにな!!」
「え?それってつまり、敦賀さんが“芸能界一いい男”とか“抱かれたい男ナンバーワン”とかそういうところ?」
「くっ……て、てめぇ、ホントにいい性格になりやがったな」
「おかげ様で。ところで敦賀さんの方はどうですか?」
「俺は……そうだな。不破君の非道のおかげでこうして最上さんと仲良くなれたワケだから、ソレだけは感謝したいかな。
 あ、認めたいとは別の話になっちゃったけどね」




(それは暗に“認める”ところなどないと……?)







8.一番腹が立った出来事は?



「一番腹が立った出来事を答えてください!いっぱいありそうですが、ちゃんと一番決めてくださいね!」
「最上さんもなかなか言うよね。まぁ、いいんだけど……」
「ホントにな。俺はマジで有り過ぎて選ぶのも一苦労なんだが、やっぱ軽井沢の一件だな」
「え?軽井沢って?何かあったの?」



(敦賀さんの部屋に突然尋ねてきたあの時くらいしか心当たりないけど……)



「詳しくは言いたくねえ」
「なによ、それ?」
「それじゃ、俺も軽井沢の一件かな」
「え?敦賀さんもですか!?なんでっ!?」
「多分、不破君と同じ理由だよ。……ね?」
「けっ!関係ねえよ!」








9.共通の友人、知り合いはいますか?



「という質問なんですが……誰かいましたっけ?」
「そうだね。君はもしかしたら不本意かもしれないけど、最上さんがソレに当たるよ。俺はね」
「あ、俺もだ」



(た、確かに……そうとも言えるかも)



「敦賀さんは全然問題ないとして、アンタと知り合いなのはねぇ〜〜〜〜不本意……」
「知り合いって何だっ!?幼馴染だろうがぁああ!!
「その愚かしい過去を私は捨て去りたいのよ!!」







10.周りの人たちは二人のことをどう思っていますか?



「周りの人たちはどう思っているか、とのことですが、どうでしょう?」



「そんなん、本人達に聞けばいいだろーが!俺が知るか!」
「そうだなぁ……社さん辺りは、毎回胃が痛い思いをしているかもね。
 俺と不破君が同じ仕事を受けることになった瞬間、顔色が一気に悪くなったから」



(心中察します。社さん……私も多分同じ思いです)







11.腕相撲対決をしたらどちらが勝ちますか?



「力勝負ですね。どっちだと思います?」
「不破君でしょ?俺はそういうの得意じゃないし」
「そんだけでかい図体してよく言うぜ」



「とりあえず企画的には、ここで実際に勝負して欲しいらしいのですが、よろしいですか?」

「まぁ、構わないよ。俺は」
「俺も別にいいぜ」



(ショータローのヤツ……敦賀さんを負かせるつもりね!人気じゃ敵わないからってここで株をあげるつもりなんだわ!)



「敦賀さん!がんばってくださいね!」
「うん。善処するよ」



(敦賀さん、基本的に温和だし、いや、それ以前に勝負自体どうでも良さそう……
 でも敦賀さんが負けたりしたら、あのバカがウザいこと言いそうだし〜〜〜ど、どうしよう〜〜〜)




「で、では始めましょうか?……って、あ、あれ?モニタが……」
「あ?なんだ?」
「もしかして、社長かな?」



『インタビューは順調か?最上君』
「しゃ、社長〜〜〜〜!?」
『蓮もちゃんとやってるだろうなぁ?』
「えぇ、しっかり答えていますよ」
『不破君は……初めまして、だな』
「は、はじめまして」



(明らかに動揺しているわね。気持ちは分かるけど……今日もいつにも増して奇抜だし)



『なにやら勝負事をするらしいじゃねえか?それを聞いて慌てて連絡してみたんだが……
 どうやら間に合ったようだな』

「しゃ、社長……どこで、そんな……」
『俺の情報網を甘く見るなよ?俺もその勝負観戦させてもらおうと思ってな』
「そ、そうですか。で、では始めましょう。敦賀さん、不破さん。お二人とも準備は宜しいですか?」



(観戦させてって……本当にそれだけなのかしら?あ、怪しすぎる……)



「俺はいつでもいいよ」
「俺もだ。敦賀サン、手加減なんてしないでくださいね。俺は全力でいきますんで」



(どうでもいいけど、さっきからモニター越しだっていうのに、変なプレッシャーを感じる)



「では、レディー、ゴー!」
「…………」



(しょ、ショータローが押してる!?確かに坊ちゃんに見えても、元々はかなりの負けず嫌い。
 あの敦賀さんが相手だからこそ、より闘志を燃やしているんだわ!)



「不破君。本当に強いね……」
「とか言う割りに、余裕そうに見えるのは俺の気のせいなのか?」
「押しているのは君の方じゃないか?これでも精一杯やってるよ」



(た、確かに押してるのはショータローなんだけど……あと数センチで敦賀さんの手が地につく……!)



『折角の勝負事なんだから、勝った人間にはそれなりの褒賞を出すのがセオリーだよな』
「社長、勝負中に何をおっしゃって……」



(って、いっても二人とも全然気にしてないみたいだけど)



『そうだな。勝った方に……ラブミー部員を丸一日派遣するかな
「ちょっ!しゃ、社長〜〜〜〜〜〜っ!!?」



ダンッ!!!



「え!?何、今の破壊音……」



(振り返るのも怖いんだけど……)



『最初から本気出せや。このヘタレが』



「いっ、ってぇーーーーーーーーっ!ざけんなっ、この馬鹿力っ!!」
「ごめんね、不破君。つい力が入って」
『何が“つい”だ。よく言うぜ。それにしても瞬殺だな。不破君の骨をへし折るつもりか、お前は?』
「何のことですか?貴方の一言に不破君が動揺しただけですよ」



(絶対、嘘っ!!!ショータローが思いっきり顔を崩して指差ししてるし……
 っていうか、テーブルになんでヒビがっ!!煙みたいなものまで舞いあがってるしっ!!)




「しょ、勝負有り!勝者は敦賀さんです!不破さん、惜しかったですね」
「っかやろう!どこが惜しいんだっ!!危うくマジで手の骨がイカれるところだ!!」



(テーブルがあの様で、手が無事なアンタも相当だと思うけど……それにしても、敦賀さん怖すぎっ!強すぎっ!)



『勝者は蓮か。それじゃ最上君。ラブミー部員として、丸一日蓮の世話を頼むわ。もちろんスタンプは弾むぞ?』
「えっ!?や、やっぱり私なんですかっ!?」
『当たり前だろう?君以外に誰が居る』
「そ、そりゃー、モー……」
「よろしくね、最上さん」



ひぃっ!笑顔が、笑顔が……ま、眩しいっ)



「は、はいっ!お、お世話させていただきますっ!」
ちょっと待てぇええええ!なんでキョーコが、んなこと……」
「だって最上さんはラブミー部員だから」
「だからって、何で丸一日なんだ!?意味分かんねぇぞっ!!」
「さ、次の質問にいこう?最上さん」
「俺を無視すんなぁあああああああ〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!」







12.相手のことを殺してやりたいと思ったことはありますか?



「ぶ、物騒な質問ですが……いくらなんでも、こんな風には……」
「俺は今そう思ったところだっ!ちっ、何が丸一日世話だっ!!ざけんじゃねえっ!!」



(どうでもいいけど、何をそんなに怒っているのかしら、この馬鹿は。……やっぱり勝負に負けたからかしら??)



「つ、敦賀さんは、そんなこと……」
「思うわけないだろう?そんな物騒なこと」



ひぃいいいいっ!!?な、なんで似非紳士スマイルがっ!!?誰よ!こんな命がけの質問なんて考えたのっ!?)








13.どうしてそんなに仲が悪いんですか?



「確かに理由が不明ですね。どうしてでしょう?」
「だから嫌いだからだって言ってるだろうがっ!!」



(まぁ、アンタはそうでしょうよ。けど……)



「俺?さぁ、何だろうね?仲が悪いつもりなんてないんだけど(仲が良いとか悪いとか以前の問題だし)



(ま、また心の声が………………)







14.これからこの関係が改善する見込みはありますか?



「というワケで、お二人の仲は改善しそうですか?」
「するわきゃねぇだろうが!?見れば分かるだろうっ!!」
「難しいかもね。根本的に合わない人間っているだろう?不破君にとって俺はまさにそれっぽいし」
「その言い方変えるべきだろう!まるで俺が、一方的に関係悪化させているように聞こえんぞっ!」
「いや、そんなつもりはないよ」



(ま、また極上の笑顔が…………。
 
“別に俺は悪化させようと思っていないし、というか、良くさせようとも思ってない”
 “第一、合わないとか以前に、合わせようとも思わないし、できれば金輪際関わりたくないだけだよ”

 って聞こえるのは、私の気のせいっ!?)








15.それでは、最後にお互いに一言。



「では、長引きましたがこれで最後です。お互いに一言どうぞ」



(はぁ〜〜〜、これでやっと開放されるわ〜〜〜)



「絶対にアンタを超えてやるからな!ふんぞり返っていられるのも今の内だ!」
「ちょっと、何言い出すのよっ!大先輩に向って恐れ多い!」
「ふんぞり返るって何のこと?というか君と俺とじゃ、ジャンルが違うだろう?」
「ふんっ」



(相変わらずお子様な…………まぁ、あのことを指しているんでしょうけど)



「アレですよ。“芸能界一いい男”とか“抱かれたい男No.1”とかそういう称号です」
「キョーコ、てめえ!余計なコトをっ!!」
「なんだ、そんなことか……」



(“そんなこと”って…………。またバッサリ真っ二つに切ったわっ!)



「不破君は、そういうのに興味あるの?大丈夫だよ、そんなもの。君ならすぐ手に入るだろうから」
「それって嫌味デスか?」
「いや、違うよ。それに俺は興味ないし」



(うわっ!だから、それは完全に嫌味ですって!)



「それはタイトルホルダーの余裕ですか?ホントに嫌な性格してマスね」
「タイトルホルダーって……まぁ、いいんだけど。別にそんなものあっても意味がないというか、一番欲しいものはそれじゃないから」
「意味がないって、その称号使えば色々困らなそうですけどね」
「だから意味がないんだよ。全くね」



(え?な、何っ!?なんで敦賀さん、私の方を見てるの!?)



「言いたいことは何となく分かりますけど、こんなところで暴露しないでくださいね?」
「何のことだい?」



(また空気が不穏に……………………)



「と、とりあえず!つ、敦賀さんも最後に一言を。じ、時間も押してきましたので」
「そうだね。困らせてごめんね。俺からは、そうだな。…………別に何もないんだけど」



(だからどうして、そんな地雷源ばかり踏み荒らすのっ!!?)



「これからも頑張ってね、ってところかな?」



(逆に“どうでもいい”ということを証明しているように感じるのは、私の心が荒んでいるから?)



「敦賀サンも頑張ってくださいね。ご活躍期待してますから」
「あぁ。ありがとう」



(絶対に“ありがとう”だなんて思ってないわ。もう、いやぁああああ〜〜〜早く帰りたいぃいいい!!



「で、では、これにてインタビューは終了いたします!お二人ともお疲れ様でした!ご協力感謝します!」
「オツカレ」
「お疲れ様、最上さん。大変だったね」



(だ、誰のせいだと思ってっ!)



「それじゃ、帰ろうか?」
「はい?」
「送っていくよ。帰りがてらどっか寄って何か食べよう?お腹空いたろう?何でも好きなモノおごるよ」
「へ?」
「ちょっと待て!!何ナチュラルに誘いかけてんだよっ!!アンタと二人で外食なんかしたら豪いことに・……」



(そ、そうよ!敦賀さんと外食だなんて、危険だわっ!でも折角敦賀さんが食べる気になってくれたんだし……そうだわっ!)



「が、外食はやめましょう。外は色々危険です!私が夕食を作ります」
「え?」
「いえ、ですから、食事なら私が作ります…………あ、私なんかが作ったもの嫌ですよね、すみま……」
「いや、そうじゃないよ。嬉しいよ。それじゃ君の手料理を頂くかな。場所は俺の家でいいよね?」
「もちろんです!」



(えぇっと、それじゃ、何を作ろうかしら?敦賀さんは和食、洋食、全部大丈夫な人だし。そうだなぁ……)



おいコラっ!ちっと待ってっ!なんでそういう話になるんだっ!アンタも後輩をお持ち帰りしようとしてんじゃねえよっ!」
「お持ち帰りって、アンタねぇ〜〜〜!私はテイクアウトのファーストフードじゃないのよ!!食べ物扱いしないでよねっ!
この、鈍感女が〜〜〜〜!てめえどんだけ“そういう事”に疎いんだよっ!狼の巣に自ら飛び込む気か!?」
「ちょっと不破君。狼って俺のこと?」
「アンタ以外に誰がいるんだよ!!?」
「敦賀さんが狼って何!?そんなワケないでしょっ!失礼な例えしないでよ!」



(敦賀さんは動物で例えられるヒトじゃないのよ!神の寵児に向かって!)



「お前絶対に何か違うこと思ってんだろ?ホント天然なのもいい加減にしねえと泣くのはお前だぞ!」
「はぁ?意味分からないわよっ!ふんっ!アンタと人間の会話をしようとした私が馬鹿だったわ。さ、敦賀さん。行きましょう!」
「そうだね。帰りに買い物行くよね?どこがいい?」
「そうですね…………というか、敦賀さんは何が食べたいですか?」
「君が作ってくれるものなら何でも食べるよ」
「食べたいものをリクエストしてくれるとありがたいんですが……」
「それじゃ、和食がいいかな。煮物とか」
「了解です!お任せください!」



(敦賀さんが抽象的とはいえ、リクエストを出してくれるなんて!)



「だから、俺を無視すんなぁああああああ〜〜〜〜〜〜っ!!」
「あ、不破君」
「な、なんだよっ!?」
「お疲れ様」
「あぁ、お疲れ様デスって、違うだろ〜〜〜〜〜!!!



(煮物、煮物……スタンダードにいけば肉じゃがよね。でもぶり大根もいいかも。あぁ、キンピラという手もあるわね)



「あ、ショータロー。忘れるところだったわ」
「あ?なんだよ?」
「お つ か れ さ ま で し た」
「くそっ!何だそのあからさまな言い方はっ!!余計腹立つってのっ!!」



(サラダも和風にして……)



「敦賀さん。五穀米って食べたことあります?」
「いや、ないけど」
「それじゃ、今日はソレにしますね」
「よく分からないけど、お任せするよ」
「はい!任せてください!敦賀さんの為に一生懸命作りますからね!」



(役者は健康第一!いつもいつも心配させてくれるんだから、こういう日は大事にしないと!)



「最上さん。夕食終わったらちょっと出かけよう?」
「へ?いいですけど、何処にですか?」
「星がよく見えるところ。そういうの好きだろう?」
「はい!!」



「だから、ナチュラルに誘ってんじゃねえって言ってんだろ〜〜〜〜〜〜っ!!」
「それじゃ、さっさと行こう」
「そうですね!」
「お、俺を無視すんなぁあああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」













































強制終了vv




















































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【あとがき】






またしてもふざけた内容ですみません(汗)
前回のモノが意外と好評だったので、



今度はキョーコちゃんも参加させてみました!


やっぱりこの三人を書いていると楽しいですvv
しかし、尚ちゃんの扱いがいつもながら余りに不憫(笑)

まぁ、ドンマイってことで!












作成 2008/07/25 11:27
更新 2008/08/18 :

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