【ひらり、ひらりと】










〜 Scene.3 とある少女 〜



























場面はまたしても変わり、この数多ある桜の中でも、一番存在感があり、優美に聳え立つ木の下で宴を楽しんでいるのは、LME社長を中心としたグループだった。









「はぁ〜〜〜あ……つまらな〜〜〜い」









周りが談笑している中で、明らかに不機嫌オーラを纏い、つまらないと一刀両断したのは、社長の愛孫であるマリアだった。









「どうした?マリア?」
「どうしたもこうしたもないわ、おじいさま!
 お姉様はお仕事中だし、蓮様もまだいらっしゃってないから、もう退屈で退屈で!」









腕組をしながらふるふると首を震わせているマリアの仕草は、幼い少女がする所作とは程遠いものだったが、ここでもコレについて突っ込む者はいないようだ。
そんなマリアの隣で苦笑しているのは、ブランデーを片手にどこぞの民族衣装を纏っている、この場には全くそぐわない様相をした社長……ローリィ宝田だ。









「まぁ、確かにマリアちゃんにはつまらないかもしれないなぁ……」
「つまらないどころじゃないわ!退屈すぎて眠ってしまいそうよ」









膨れっ面をするマリアの頭を撫でながら、やはり苦笑を零したのは宝田一味である新開だった。
真ん中で綺麗に分けた髪が、風に晒されさらさらと流れるその様は、その辺りの俳優よりも優美なその姿を強調していた。









「おじいさま!どうしてこんな日までお姉様とモー子さんを働かせるのよ!今日は皆が楽しむ日じゃなかったの?」
「確かになぁ……。どれ、そろそろ彼女達にもこちらに来てもらおうか」









宝田は新開のすぐそばにいたタレント部主任の椹に目配せをすると、椹は了解とばかりに大きく頷き席を立った。
キョーコと奏江の居場所が分からないのか、椹はあちこちを見渡しながら、ラブミーコンビを探しに出るその背を見つめながら、マリアは満足そうに微笑んだ。









「是非そうして欲しいわ!これでやっとお姉様とお話ができる」
「マリアは本当に最上君が好きなんだな」









隣にちょこんと座るマリアにりんごジュースを差し出しながら、宝田は確認するようにマリアに問うと、マリアはにっこりと年相応の笑顔を浮かべた。









「うん。お姉様大好き!それと同じくらい尊敬もしているわ!」
「そうか、そうか」









宝田は瞳を細めながら満足そうに頷くと、りんごジュースを飲んでいるマリアの頭をその大きな手で優しく撫でたのだった。









































NEXT→Scene.4 ブリッジロックの三人



















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【あとがき】




マリアちゃんですv
飛鷹の次と来たらマリアちゃんだろうと(笑)
大人顔負けの二人を書くのは楽しいvv


お次はブリッジの三人!
その次は………お楽しみにvv





作成 2008/03/29
更新 2008/04/02



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