【ひらり、ひらりと】










〜 Scene.4 ブリッジロックの三人 〜



























「ほら、リーダー!京子ちゃんあそこにいるぞ?声かけないのか?」
「あ〜〜もう、うるさいな!お前たちは!」
「うるさいとは何だよ!折角教えてあげたってのに!」









キョーコと奏江から少し離れたところで、LMEの若手タレントや歌手が集まっている席の一角から男三人の声があがった。
タレント部所属の男三人組のグループ“ブリッジロック”の面々だった。
三人とも性は“石橋”というのでかなりややこしいのだが、“リーダー”と呼ばれた他の二人よりも少し背の低い男は、頬を若干桜色に染めながら猛烈な抗議の声をあげていた。









「ほら、京子ちゃん。重そうな荷物持ってるし、手伝いに行って、それとなく話して、デートの約束のひとつでも取り付けてこいよ!」
「そうだよ!リーダー!きまぐれの時は失敗ばかりだけど、今日ならイケるって!」









明らかに楽しんでいると思われる二人をじぃっと食い込むように見つめながらも、やはりまんざらでもないのか「で、でも……」とばかりにキョーコをチラチラと見つつメンバー二人に視線を向けるリーダー・石橋光。










彼は何とも不憫な男で、きまぐれで知り合った事務所の後輩にもあたる京子を気に入り、アプローチをかけているのだが、未だかつて一度も成功したことはなく、食事ひとつの約束でさえ取り付けられないでいた。









きまぐれの収録で何度も顔を合わせているのだが、タイミングが悪いとしか言い様がなく、今イチ踏み切れない第一歩。
それをヤキモキしながら見守る光以外の二人は、そのタイミングの悪さを憐れに思いつつも、そんな光を彼らなりに応援していた。









その応援の仕方があからさまで、光にとっては迷惑極まりないものだったが……。









しかし、今宵の光はいつもとは一味違ったらしい。










普段は人の良い柔和な表情を浮かべているのだが、今夜はその瞳は若干鋭く決意に満ちていた。









「よぉおおし!今日こそ京子ちゃんを食事に誘うぞ!」
「行ってらっしゃい、リーダー!」
「がんばれリーダー!」









応援しているのか、焚きつけて楽しんでいるのかは、彼らにしか分からないが、光はそんな二人の声援を背に受けつつ、キョーコに向かって歩き出した。
心の中で“京子ちゃん。よかったら今度食事にでも行かない?”と幾度も反芻という名の練習をしながら。










































NEXT→Scene.5 DARKMOON and AKATOKI



















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【あとがき】




ブリッジの三人ですv
意外と楽しいです!この三人!
ブリッジのお話を書きたくなりました(笑)


次はいよいよ最大の馬の骨が出ます〜w






作成 2008/03/29
更新 2008/04/03



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